戦前のおもちゃ達の材料は、一般的には 紙、布、ガラス、
セルロイド、木地などが主流である。(一部例外有り)
代表されるおもちゃには、ドラム少年などで、私の知る限りでも
10種類位のバリエーションがある。 これらの材料は、
人形制作にも適していて、人形から 発展的に 男の子の
おもちゃとして 誕生したと考えられる。 ところが、戦後は
ブリキが主流となる。*(ブリキとは、オランダ語で ブリックが
語源で、0.3㎜以下の厚みの鉄板に 亜鉛をメッキしたもので
ある。) 何故かと言えば、これには深い理由がある。
戦後の日本 とりわけ玩具業界についても、工場、機械職人、
素材パーツ等 皆無に近く、ダメージを受け、玩具生産には
ほど遠い時代だった。 そんな時に思いついたのが、アメリカ本国
から 進駐軍の食糧として送られ、不要となった一斗缶に
目をつけ、再利用すると言う事だった。 それらの払い下げを
受ける事に成功し、ブリキ玩具のボディーに活用する事に
した。 最初は、簡単な機器で作れる ジープや ヨットや 飛行機
などを造った。 着色も 霧吹き等でまかない、粗末な物だった。
国内向玩具で 子供達が買える 駄玩具的程度の物だった。
そのうちに 動力を組み込む為に、時計のB級品ゼンマイを
格安で買い求め、玩具工場は 動く玩具への生産に
取り組みだした。 そんな訳で ブリキ玩具の時代は 成長と共に
約40年間位続いた。 時代と共に 技術も機械も向上し、
ブリキ玩具 全盛時代の 到来となったのである。